「消費税が上がるから・・・」
2014年4月から消費税が8%に上がります。
2015年には10%に上がるでしょう。
メディアは「駆け込み需要」という言葉を多用し
国民の不安や消費を煽ります。
この煽りを受けて
「消費税が上がるから、家や車を買おうかな」
と考えている方がいるかもしれません。
大ベストセラーの「金持ち父さん、貧乏父さん」にある有名な文章ですが
「家や車は資産でなく負債」ですよ。(ローンで買った場合)
(資産とは自分にお金を運んできてくれるもの
負債とは自分からお金を持って行ってしまうものです。)
家賃を払っているだけだと何も残らないけど
買えば自分のものになるから資産だ
なんて言う若い方がよくいますが、
目に見えるキレイな家の裏には
住宅ローンという多額の負債(借金)が存在します。
万が一、自然災害などで住宅を失った場合でも、支払い続けなければならないローンは、支払いが終わるまで無くなりません。
(保険等に入っていれば、多少の払い戻しはあるのでしょうか、そこら辺はよくわかりません。)
怪我や病気、失業などで収入が途絶えても、毎月のローンの請求はお構いなしで来ます。
賃貸は
自然災害で家が無くなったら引っ越せばいいし
収入が減ったり途絶えたら、家賃が安いとこに引っ越せばいい。
夢のマイホームという言葉と、キレイな見た目に騙されては行けません。
つまり、ローンで買った家は、間違いなく資産ではなく負債です。
例えば、4千万円の家を購入するとします。
(土地代が2千万、建物代2二千万)あくまで例えです。
消費税は建物代だけにかかるそうなので
①増税前:2千万×0.05=100万
②増税後:2千万×0.08=160万
②-①=60万
増税前後の差額、60万円です。
(住宅と比べて金額の小さい車の場合、増税前後の差額はもっと小さくなりますね。)
60万円多いか少ないかは個人の判断によりますが
家を60万円安く買うために、35年ローン組んで(借金を背負って)家を買うべきでしょうか。
ローンを組めば、金利分の支払いもさらに増えます。
ローン契約をした時点で4000万以上の支払いは確定しますが
今勤めている会社が35年間存続できるでしょうか。
自分が35年間、肉体的にも精神的にも健康に働くことができ
その会社から収入を得られる自信があるでしょうか。
別の記事でもお話ししましたが
ローンを組んだ時点で、4000万円という支払いコストは確定します。
毎月の給料(勤めている人の場合)という収入は、不確定です。
会社が潰れないと確信でき
かつ、35年間勤め続ける自信がある方は、ローンを組めばいいでしょう。
もちろん、現金で買えるのであれば、借金にはならないので全く問題はありません。
また、人生の優先順位は人それぞれなので
「どうしてもマイホームが欲しい」
「マイカーを買うのが夢だった」
「マイホームやマイカーが無いと生きていけない」
のであれば、ローンを組んででも買うべきでしょう。
しかし
「消費税が上がるから・・・」
「皆が買ってるから・・・」
こんな判断基準で、メディアや周囲に振り回されて
一生を左右するような買い物をすべきなのでしょうか。
重要なのは
「自分や家族が本当に欲しい、必要なのかどうか」
自分の価値観で判断することだと思います。