男らしさ

「元気出せよ」

 

「失敗しても切り替えろ」

 

「細かいこと気にすんな」

 

「悩んでる時間がもったいない」

 

「仕事はつらいもんだ」

 

「つらいときこそ笑わなきゃ」

 

ポジティブで居ることが男らしさ

 

みたいな風潮がある気がする。

 

確かに、ポジティブでいることは大切。

 

前向きにワクワクしている時は楽しいですから。

 

でも生きていれば誰でも、大なり小なり何かしら抱えているわけで。

 

今までの人生でつらい、悲しい、苦しいことがなかった人は居ないはず。

 

もし居たらよっぽど鈍感か、他人の気持ちを全くわからない人でしょう。

 

つらい、めんどくさい、悲しい、疲れた、などなど

 

ネガティブな感情が湧くことは、人として自然なわけで。

 

しかし、不満を言葉や感情で表現してばかりいることはよくない。

 

周りの人に気を遣わせてしまい、雰囲気が悪くなるから。

 

だからと言って、ネガティブな感情が湧いてくる時に

 

無理にポジティブになる必要もないと思うんです。

 

過度にポジティブだと、相手の気持ちを考えなくなる。

 

相手が傷ついている時でさえ、無理に元気を出させるような言動で

 

さらに傷つけてしまうことさえする時もある。

 

人の痛みとか苦しみがわからない、わかろうとしないことは

 

仕事や生きていく上で致命的なことだと思います。

 

ポジティブでいることは大切。

 

でも、それを周りの人に強要してはいけない。

 

相手がネガティブな精神状態であるかもしれないと理解すること。

 

自分も他人も、ネガティブな時があると受け入れ、認識すること。

 

私もデリカシーのない発言で人を傷つけたり、不快に思わせたりするし

 

人の気持ちは、簡単に理解できるようなもんじゃないけれど

 

まずは、理解しようと行動することから始めたい。

 

元気を出させてあげる

 

重い荷物を持ってあげる

 

車道側を歩いてあげる

 

それも大事。

 

でも、相手の気持ちを理解しようとすることが、いちばんの男らしさだと思う。